日本人初のISS船長となった若田光一
こちらの動画は「ANNnewsCH」が公開した日本人宇宙飛行士として国際宇宙ステーションISSで日本人初の船長となった若田光一さんを紹介する2014年のニュース映像「日本人初!若田さんISS船長に「和の心を大切に」(14/03/10)」です。
若田光一さんが日本人としてISSの第39次船長に就任したのはJAXA宇宙飛行士の初の快挙です。
ISS(国際宇宙ステーション)の日本実験棟「きぼう」にてISS船長の引き継ぎセレモニーが行われました。
通常引き継ぎはアメリカの実験棟で行われますが、今回は日本人初の快挙ということから、日本人棟でのセレモニーとなりました。
その様子は動画の0:23から見ることができます。
若田光一さんはセレモニーの中で、「和の心を大切にして皆と協力しながら船長業務を全うしたい」と名言を残しました。
セレモニーでは前任のISS船長であるオレッグ・コトフ宇宙飛行士から指揮権が移され、若田光一さんは帰還するまでの約2ヶ月間、船長業務を全うしました。
日本人初のISS船長となった若田光一とは
若田光一さんは埼玉県大宮市出身、日本の宇宙航空研究開発機構「JAXA」に所属する特別参与・宇宙飛行士。
工学博士、池寛賞菊受賞者です。
1989年3月に九州大学大学院を修了し日本航空に入社した経歴を持ちます。
1992年4月日本の宇宙開発事業団である旧NASDAよりミッションスペシャリストに選出され、その後1996年1月にはスペースシャトル・エンデバー号の「STS−72」ミッションに日本人初のミッションスペシャリストとして参加しました。
ロボットアームの繊細な操作技術を習得し、若田光一さんはSFU(スペースフリーフライヤーユニット)回収を成功させたのです。
アメリカ航空宇宙局「NASA」のスペースシャトルや、ロシア連邦宇宙局「ロスコスモス」のソユーズ宇宙船に搭乗して4回宇宙飛行ミッションを遂行しました。
また、若田光一さんは宇宙滞在中に実験のアイデアを募集し、宇宙で実際に実験する「おもしろ宇宙実験」の映像を公開し話題になりました。
実験では宇宙で衣類を畳んだり、腕相撲をするとどのようになるか、といった素朴な宇宙環境での質問に答えてくれたことで、子どもたちはより宇宙に親近感を持つことができました。
若田光一さんが行ったISS船長の職務とは
ISSコマンダーと言われるISS船長の職務には次のようなものがあります。
1.各国のクルーを束ね、搭乗ミッションを達成に導くこと
2.火災、空気漏れなどの万が一の自体が起きた場合にリーダーとして対応の指揮を執ること
3.他のクルーの作業状況や健康状態を把握すること
4.地上管制局との作業計画の調整を総括すること
マネジメント力だけでなく、他のクルーとのコミュニケーション能力も必要とされる仕事です。
若田光一さん紹介記事まとめ
若田光一さんは現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の理事、特別参与に就任し、各地で講演会等を行っています。
こちらの記事では日本人初のISS船長となった若田光一の活躍を知ることができたと思います。
若田光一さんのこれからの活躍も目が離せません!
【公式ホームページ】若田光一:JAXAの宇宙飛行士 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA
https://iss.jaxa.jp/astro/wakata/
コメント