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薩摩日置流(へきりゅう)腰矢組弓の動画をご紹介

こちらの動画「Koshiya Kumiyumi, Battlefield Archery Demonstration (薩摩日置流腰矢組弓 演武)」は、世界弓道大会における和弓の演舞の様子を撮影した動画です。

日本の歴史における戦国時代の戦場では、武術の1つとしてたびたび弓術が用いられました。
動画には、迫力たっぷりな競技の様子が記録されているので、ぜひ伝統の日本文化を感じ取ってみてくださいね。

動画で紹介されている薩摩日置流腰矢組弓とは?起源・歴史を紹介

日本の弓術の画像
写真:日本の弓術

和弓の流派の1つである薩摩日置流は、日置弾正政次が室町時代に確立しました。

しかし、戦闘に鉄砲が使われるようになると、弓術は次第に軽視されるようになります。
この頃から薩摩日置流では、高弟に技術を伝承させながら、さらなる弓術の研究を重ねました。
隊形を作ってから一斉に弓を放つ腰矢や指矢、押詰や突撃といった戦法を考案しました。

薩摩日置流から派生した諸派について

日置流は弓道の元祖ともいえる存在で、戦国時代以降の日本に強い影響をもたらします。
戦国時代以降は日置流から派生した弓術諸派に分かれていき、現在に至ります。
主要な流派は大和日置系統(吉田流)の出雲派、山科派、左近右衛門派、大蔵は、印西派、大心派、寿徳派、雪荷派、道雪派などです。
また、伊賀日置系統の流派には竹林派、一貫流、本多流があります。

また、薩摩日置流印西派浦上系や、薩摩日置流印西派摂津系、日置當流や逸見流といった流派も活躍しています。
薩摩日置流腰矢弓組では、手の内の整え方や働かせ方を重視し、打ち起こしの動作をして弓を斜め前方に構え、引き取るという射法が基本です。
それぞれの流派には、射法や所作に特徴があります。

動画でご覧になれる薩摩日置流腰矢組弓の演武紹介

薩摩日置流腰矢組弓の画像
画像引用 :YouTube screenshot

動画では9人の甲冑をまとった演者が弓道場に入場するところから始まります。
多くの観客が見守っているのも、動画からお分かりになれます。
動画の0:37より、大きな掛け声と共に次々と弓を放っていきます。

動画の2:08から紹介されている演舞では、弓を放った後に、徐々に前へ距離を詰めていく様子がご覧になれます。
編隊を組んで弓を放つ演舞は、戦場での実戦に基づくものなのでしょうね。

薩摩日置流腰矢組弓演舞の動画まとめ

弓道は、戦国時代に発展した日本ならではの武術・武道の1つです。
動画には、迫力ある薩摩日置流腰矢組弓の演武の様子が、余すことなく紹介されています。

日本の武道に興味がある方は、歴史を感じさせる鎧をまとって、弓を放つ様子が収められたこの動画で、日本文化の魅力を存分に感じ取ってみてくださいね。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2020年9月15日
日本
坂崎 なお(Nao Sakazaki)
日本の文化や伝統に興味津々!ステキな風景を紹介していきます!
迫力ある弓矢の演武から目が離せない!薩摩日置流腰矢組弓の弓術は戦国時代の戦場では 鉄砲に劣らぬ活躍をした歴史的武術!
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