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キャンプで使われる2種類のボンベ

日本は、ソロキャンプやファミリーキャンプなど、さまざまなスタイルでキャンプを楽しむ人が年々増加しています。キャンプ料理の火力には欠かせないカセットボンベ、CB缶とOD缶。今回は、その違いがまだよくわからない初心者に向けて、CB缶のメリットを中心に紹介します。

100均で買える手軽なCB缶の動画紹介

こちらは『杉田アウトドアch / sugita outdoor channel』さん公開の『【ガス】CB缶とOD缶の違いについて(キャンプでは結局どっちがいいのか? 使い分けのポイントについて解説)」という動画。ソロキャンプや2,3人でオートキャンプを楽しむ杉田氏。安くて手軽に入手することができるCB缶のメリットやOD缶との違いなどについて解説しています。

CB缶とは?

ガスコンロの画像
写真:ガスコンロ

CB缶とは、Cassette Gas Bombeの略で、家庭用のカセットコンロに使うカセットボンベです。以下のような特徴があります。

・メリット
CB缶を選ぶメリットは1本100円程度と安いこと。形状が細くコンパクトなのでストックがしやすく、コンビニやスーパーなど、身近な店で購入しやすいのがメリット。さらに、昔はCB缶で使えるバーナーがあまりなかったのですが、近年CB缶用のバーナーも増えてきたことで、より身近なものに。

・デメリット
気温が5℃を下回ると、ドロップダウンと呼ばれる現象が起きて火力が落ちます。氷点下のような厳しい状況だと、CB缶が使えなくなる可能性もあります。真冬にキャンプを計画する人は特に注意が必要です。
【動画】0:42~ CB缶

OD缶とは?

OD缶のガス缶の画像
写真:OD缶のガス缶

OD缶(OutDoorの略)とはアウトドア用に作られたカセットボンベです。縦長の細めのCB缶と比較すると、どっしりとした形も特徴です。

・メリット
真冬や標高の高い山など、寒さが厳しい状況でも使うことができます。真冬のキャンプや標高が高い山に登山をする人などはOD缶を持って行く方がいいかもしれません。

・デメリット
OD缶は1本500円程度とCB缶に比べて高い点、そして形状がCB缶に比べて大きいため、ストックがしにくいこと。さらにアウトドアショップや通販を利用する必要があり、入手しにくい点もデメリットといえるでしょう。

CB缶と一緒に持っていくと安心なアイテムは?

固形燃料の画像
写真:固形燃料

動画制作者の杉田氏は、キャンプでCB缶が使えずに困ったという経験はないとのこと。ですが、そこにはCB缶を使うための備えや工夫がありました。寒い朝などに「CB缶が使えない!」という状況にならないために、あれば便利!というものを紹介します。

・ストーブ
CB缶を使える状態に保つには、とにかく冷やさないこと。その寒い状況を作らないために、ストーブがあると安心です。CB缶が最悪使えない状況になっても、ストーブの上でお湯を沸かすこともできます。また、ガスボンベが外気で冷えないように布などを巻いて保護するのもいいようです。

・固形燃料
固形燃料を念のために持っていくと、お湯を沸かして温かい飲み物を飲むことも。小さいものなので、いくつか持っていくようにしましょう。

・OD缶
いざという時に1つでもOD缶を持っていると安心です。気温が下がる早朝などにも役立つでしょう。

・火起こし
寒いときに暖をとれないのはつらいもの。火起こしができるアイテムも持参することをおすすめします。

ガスボンベの使用期限

CB缶やOD缶を保管する際はガス漏れや使用期限に注意する必要があります。ガスボンベは経年劣化します。使用期限は製造年月日から7年程度が目安。底の部分に記載されている製造年月日を確認しましょう。また、蓋の部分や筒の部分に、歪みや錆が出ていると、劣化が通常よりも早く進行している可能性も。

ガスボンベの保管

ガス缶の画像
写真:ガス缶

ガスボンベの保管は、火気や直射日光を避け、40℃以下の湿気が少ない場所に保管するようにしましょう。また、キャンプやアウトドアに行った先でも、火を使う調理場所の近くや炎天下の地面、車の中などに置くのは危険です。

ガスボンベの廃棄

CB缶やOD缶を廃棄する前に、必ず使い切るようにします。使い切った後、ガス缶に穴をあけるかどうかは、自治体によって違います。事前に自治体の廃棄方法を確認し、ルールに沿って廃棄をしましょう。

安くて手軽な「CB缶」まとめ

安くて近くのスーパーなどでも入手できる「CB缶」はとてもお役立ち!ですが、その特徴をしっかりと理解していないと、キャンプの際に「しまった!」という事態にもなりかねません。

特に冬のキャンプは注意が必要です。ガス缶自体を冷やさない工夫やそのほかの火力アイテムを準備することもお忘れなく。予想以上に寒さが厳しくなることも想定し、OD缶を1つ準備しておくのもひとつの選択肢です。
日本には、魅力的なキャンプ場がたくさん!空気がきれいな冬のキャンプ、温かい飲み物や食事は魅力のひとつです。当日の天気などもチェックしつつ、装備を整え準備万端でキャンプにお出かけください。

この記事を書いた人
最終更新日 : 2022年6月9日
日本
鈴木 正孝(Masataka Suzuki)
浅草住みの気ままライター。旅行と小説を読むことが趣味
安くて手軽!コスパ抜群のCB缶はキャンプの便利アイテム!OD缶との違いを知って使い分けを!
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