◆白滝遺跡とは?|旧石器時代から続く“黒曜石の聖地”◆

北海道北東部、オホーツク海と大雪山の中間に位置する遠軽町。豊かな森林と火山の地形が育むこの土地には、日本でも珍しい黒曜石の大規模な産地が広がっています。その地質的な価値と文化遺産の集積から、町全体が「白滝ジオパーク」として日本ジオパークに認定されています。
ジオパーク内には、北白滝第2遺跡をはじめとする旧石器時代の遺跡群が点在しており、日本最大級の旧石器遺跡群として注目を集めています。
自然と人類の歴史が織りなす“黒曜石の聖地”—— それが白滝遺跡です。

◆北海道に2つだけの国宝、そのひとつがここに◆

2023年、北白滝第2遺跡から出土した石器群が「北海道白滝遺跡群出土品」として国宝に指定されました。その理由は、石器製作の工程が明確に残されており、日本列島における旧石器文化の実像を知る貴重な手がかりであるためです。
北海道にはもうひとつ、函館市の「中空土偶」が国宝に指定されています。こちらが縄文時代後期の精神文化を象徴するものとすれば、白滝の出土品は“技術”と“暮らし”を物語る国宝といえるでしょう。

◆黒曜石ってなに?体験で知る旧石器人の暮らし◆

黒曜石とは、火山活動によって生まれた天然のガラス。鋭利に割れる特性から、旧石器時代にはナイフや矢じりといった道具に加工され、人類の生活に欠かせない存在でした。また、遠方との交易にも使われていたことが分かっています。
こうした黒曜石の成り立ちや活用法を、実際に“見て・触れて・体験できる”のが、白滝ジオパーク交流センターです。石器づくりや火起こし体験、アクセサリー作りなど、五感を使って学べるプログラムが用意されています。

◆“見る・触れる・学ぶ”がそろう拠点|白滝ジオパーク交流センター◆

白滝遺跡群の魅力をもっと深く知りたい方には、「白滝ジオパーク交流センター」がおすすめです。この施設は、1階と2階で役割が異なるつくりになっており、体験と学びの両方を楽しむことができます。

1階は「体験のフロア」。
ここでは黒曜石の石器づくりや火起こし、アクセサリー制作など、旧石器時代の暮らしを実際に体験できるプログラムが用意されています。子どもから大人まで夢中になってしまう人気のコーナーで、五感を使って歴史とふれあえるのが大きな魅力です。また、黒曜石の実物展示や、石器の製作道具を自由に見られるコーナーもあり、触れて学べる工夫が随所にあります。

2階は「学びのフロア」として、「遠軽町埋蔵文化財センター」の展示スペースが広がっています。
こちらでは、実際の発掘調査で見つかった石器や土器、黒曜石の加工道具などが展示されており、白滝遺跡群の学術的な価値を知ることができます。展示にはわかりやすい解説が付けられており、考古学に詳しくない方でも理解しやすい内容となっています。
タイミングが合えば、学芸員の方による説明を聞くこともでき、展示の裏側や研究の背景についても教えてもらえることがあります。調査中の資料や整理作業の様子が公開されていることもあり、まさに“今も続く考古学”を身近に感じられる場所です。
ひとつの建物で「体験」と「探究」のどちらも楽しめるこの施設は、白滝を訪れた際にぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。短時間でも濃密な時間が過ごせる、白滝ジオパークの中心的な学びの場となっています。

◆遠軽町周辺で立ち寄りたい!グルメ&観光スポット◆

ご当地グルメを味わう
まず注目したいのは、地元の食材をふんだんに使ったご当地グルメです。
「遠軽牛」は、豊かな自然の中で育った和牛で、やわらかくジューシーな肉質が特徴。町内の飲食店では、ステーキやハンバーグとして提供されており、その旨みを堪能できます。
また、「白滝じゃがいも」は、澄んだ空気と冷涼な気候が育てたホクホク感の強い品種で、素材の味が活きる一品として人気です。また、「遠軽産そば」もおすすめで、町内のそば処「福住」では、香り高い手打ちそばを味わうことができ、観光客のみならず地元の人々にも愛されています。

自然のなかで観光を楽しむ
観光スポットとしては、四季折々の自然を体感できる「丸瀬布いこいの森」があります。森林鉄道に乗って森を進む体験や、川遊び・キャンプなど、子どもから大人まで楽しめるアクティビティが満載です。
また、「太陽の丘えんがる公園」は、秋になると1000万本を超えるコスモスが咲き誇る絶景スポット。園内には展望台や遊歩道が整備されており、ゆっくりと花を眺めながら散策するのにぴったりです。

◆宿泊はどこがいい?遠軽町おすすめの宿3選◆

旅の拠点に最適な「ホテルサンシャイン遠軽」は、遠軽駅からのアクセスも良く、観光・ビジネスどちらにも便利です。
自然を満喫したい方には、温泉とオートキャンプ場を併設した「丸瀬布温泉やまびこ」がおすすめ。家族連れやアウトドア派に人気の施設です。
さらに、遺跡やジオパーク巡りをメインに考える方には、アットホームな雰囲気の「ゲストハウス白滝ベース」が好評です。

◆アクセス方法と旅のモデルコース◆

アクセス方法
・車でのアクセス:旭川・網走・女満別空港から遠軽町まではおおよそ1.5〜2時間。白滝エリアへは白滝ICを降りてすぐ。
・公共交通機関の利用:JR石北本線「遠軽駅」または「白滝駅」下車。周辺観光にはタクシーやレンタカーの利用が便利です。

モデルコース例
〜〜〜 日帰りプラン 〜〜〜
・朝:JR白滝駅着または車で白滝ジオパークエリアへ到着
・午前:白滝ジオパーク交流センターで黒曜石の成り立ちや旧石器文化について学ぶ
・昼:道の駅「遠軽 森のオホーツク」で地元産の食材を使ったランチ
・午後:「石器の道」遊歩道を散策し、実際の遺跡や黒曜石の露頭を観察
・夕方:時間があれば近隣の温泉に立ち寄ってリラックス、または遠軽駅へ戻る

〜〜〜 1泊2日プラン 〜〜〜
【1日目】
・午前:白滝遺跡群やジオパーク交流センターをじっくり見学。石器づくりや火起こし体験に挑戦
・昼:遠軽町内の飲食店で名物そばやジンギスカンを楽しむ
・午後:丸瀬布いこいの森へ移動し、森林鉄道や自然観察を満喫
・夜:丸瀬布温泉「やまびこ」に宿泊。露天風呂で旅の疲れを癒し、星空観察もおすすめ

【2日目】
・朝:宿での朝食後、太陽の丘えんがる公園へ。秋にはコスモス、冬には雪景色が楽しめる
・昼:道の駅でお土産選びやソフトクリームを堪能
・午後:遠軽町を出発し、JR遠軽駅または空港へ移動

旅の目的や季節、天候、体験の予約状況に応じて、無理のないスケジュールに調整してください。

◆SNS映えスポットと訪問のヒント◆

SNS映えスポット
【八号沢露頭】
黒曜石が地表に露出した様子を間近で見られる貴重な場所。太陽光で輝く黒曜石の断面は、写真映え抜群。

【山彦の滝(冬季)】
滝が凍結して氷瀑となる冬は、幻想的な景色が広がり、写真におさめたくなる絶景スポット。

【太陽の丘えんがる公園(秋)】
1000万本を超えるコスモスが咲き誇る様子は圧巻。ドローンや高台からの撮影も人気。

訪問のヒント
・ベストシーズン:黒曜石観察や野外体験には5〜10月がおすすめ。 コスモスは9月、氷瀑は2月が見頃。
・服装・持ち物:野外散策が中心のため、動きやすく滑りにくい靴と防寒対策(冬季)が必須。
・体験予約:石器づくりやガイドツアーは事前予約推奨。公式サイトや電話で確認を。

◆施設情報・営業時間・公式リンク◆

白滝ジオパーク交流センター
・所在地:北海道紋別郡遠軽町白滝138-1
・開館時間:9:00〜17:00(最終入館 16:30)
・休館日:11月〜4月の土日祝、年末年始
・入館料:無料

遠軽町埋蔵文化財センター
・開館時間:同上
・入館料:一般320円/高校生以下160円

アクセス
・JR白滝駅から車で約5分/遠軽駅から約40分
・白滝ICから車で約2分
・公式サイト:白滝ジオパーク公式サイト

白滝ジオパークは、地球の歴史と人類の暮らしを一体で感じられる貴重な場所です。ぜひ現地で、その魅力を体感してみてください。

黒曜石の正体とは?北海道・遠軽町で体験できる驚きの旧石器時代ツアー
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