北海道・遠軽町でしか出会えない奇跡の物語
北海道の右上に位置するオホーツク地方の内陸に広がる遠軽町(えんがるちょう)。
ここは“日本最古の国宝”である石器の原料となった黒曜石が眠る場所であり、北海道で唯一「国宝」と「ジオパーク」が交差する特別な町です。
かつて3町1村(遠軽町・白滝村・丸瀬布町・生田原町)が合併して誕生した遠軽町は、花と森、鉄道と温泉、そして悠久の歴史が息づく旅の舞台。エゾシカやキタキツネが駆け抜ける大地で、太古のロマンと自然の息吹を同時に体感することができます。
この記事では、「黒曜石とは?」「ジオパークとは?」といった遠軽町ならではの情報や、地元民が愛する観光スポットや温泉、グルメまで、遠軽町の魅力をぎゅっと詰め込んでご紹介します。読み終わった後には、もう遠軽町行きの旅のイメージが頭の中に広がっているかもしれません。
国宝に指定された白滝の黒曜石の石器群
北海道遠軽町白滝地域といえば、日本最古の国宝「北海道白滝遺跡群出土品(黒曜石の石器群)」を有することで知られています。
北海道で国宝に指定されているのは、函館市の「中空土偶(ちゅうくうどぐう)」とこの白滝の石器群の二つのみ。その希少さは、遠軽町が誇る大きな文化的価値を物語っています。
出土した石器は縄文時代よりも古い旧石器時代、約3万年前~1万2千年前に作られたものです。黒曜石を巧みに加工して鋭い刃物や狩猟道具を作り出したことは、当時の人々が高度な技術と知恵を備えていた証拠です。これらの石器は単なる道具ではなく、人類の創造性を示す貴重な文化遺産として、今も私たちに古代の息吹を伝えています。
黒曜石とは ?古代人を魅了した“火山のガラス”
黒曜石(こくようせき)は、火山から噴き出したマグマが急速に冷えてできる天然のガラスです。割れると断面がナイフのように鋭くなるため、古代の人々にとっては理想的な道具の素材でした。
白滝産の黒曜石は特に質が高く、漆黒の輝きと透明感のある美しさが特徴です。旧石器時代にはナイフや矢じりに加工され、北海道だけでなく本州や樺太にまで運ばれていたことが考古学的に確認されています。白滝が古代の広域交易ネットワークを支える拠点であったことを物語る証拠です。
現代においても、その美しさは人々を魅了し続けています。遠軽町の「白滝ジオパーク交流センター」では黒曜石の常設展示があり、黒曜石を間近で観察でき、光を透かすとガラスのように輝く神秘的な姿を楽しむことができます。まさに、黒曜石は、単なる石ではなく、大地が生んだ宝石ともいえる存在なのです。
北海道遠軽町の大自然と悠久の歴史を学べる 「白滝ジオパーク交流センター」
2010年、日本ジオパークネットワークに認定された「白滝ジオパーク」。
ジオパークとは、大地がどのようにしてできたのかや、そこで育まれてきた人の暮らしを楽しく学べる“屋外の博物館”のような場所です。
その拠点となるのが「白滝ジオパーク交流センター」。館内には白滝地域で採れる黒曜石の魅力や、火山活動によって生まれた大地の成り立ちを紹介する展示が並びます。黒曜石がマグマからどのように生まれるのか、また旧石器時代の人々がどのように道具に加工していたのかを、映像や模型を通して分かりやすく体感できます。
定期的に開催されるジオツアーでは、専門ガイドと一緒に実際のジオサイトを巡り、地球の壮大な営みを間近で観察することができるため、ジオサイトに訪れる方にはおすすめのツアーです。
黒曜石の原産地である赤石山への登山ツアーも人気です。
「白滝ジオパーク交流センター」施設情報
住所:〒099-0111 北海道紋別郡遠軽町白滝138-1
利用時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:年末年始
料金:無料
アクセス:JR白滝駅から徒歩約15分、車では白滝ICから約5分
公式サイト:白滝ジオパーク交流センター
国宝に指定された白滝の黒曜石の石器群が展示されている「遠軽町埋蔵文化財センター」
「北海道白滝遺跡群出土品」は、旧石器時代初の国宝として令和5年(2023年)6月27日に指定されました。
その数1,965点で、石器1,514点、接合資料451組が一括国宝に指定されています。
これらは国内の旧石器時代遺跡出土遺物の中でも内容・質量ともに群を抜いており、世界的にも貴重な出土品です。
「遠軽町埋蔵文化財センター」では、展示されている国宝「北海道白滝遺跡群出土品」を見学できるほか、石器加工の過程を学べます。黒曜石の石器づくりなど体験メニューも充実しています。
「遠軽町埋蔵文化財センター」施設情報
住所:099-0111 北海道紋別郡遠軽町白滝138-1 白滝ジオパーク交流センター2階
利用時間:9:00~17:00(最終入場)
休館日:年末年始
料金:一般:320円(団体:260円) 高校生以下:160円(団体:130円)
※体験利用の場合は、別途体験学習料がかかります。一般:110円、高校生以下(未就学児含む):60円
アクセス:JR白滝駅から徒歩15分、車では白滝ICから約5分
公式サイト:白滝ジオパーク交流センター
大地の物語を辿るジオサイトめぐり
白滝ジオパークには、「ジオサイト」と呼ばれる見どころがいくつもあります。ジオサイトとは、大地がつくった景色や岩石、そこから生まれた人々の歴史を体感できる場所のこと。滝や断崖、黒曜石の露頭(岩肌)、高原の絶景など、自然が語る物語に出会えるスポットです。
白滝のジオサイトは、ただ景色を眺めるだけでなく、「この岩はどうやってできたのか」「古代の人々はどんな暮らしをしていたのか」と感じられるスポットがたくさん。ぜひたくさん訪れて想像を広げてみてください。
■ 八号沢露頭(黒曜石の露頭)
白滝地域を代表するジオサイトで、世界最大級の黒曜石産地を象徴する場所です。高さ15m以上の岩壁には黒曜石溶岩の層がはっきりと刻まれ、約200万年前の火山活動の痕跡を目にすることができます。旧石器時代にはここで黒曜石が採掘され、ナイフや矢じりに加工されて生活の道具として広く利用されていました。現場を訪れると「人類と大地のつながり」が一目で理解でき、考古学ファンだけでなく自然愛好家にも感動を与えるスポットです。
住所:〒099-0126 北海道紋別郡遠軽町白滝奥白滝
見学方法:国有林内にあるため自由散策は出来ず、「白滝ジオパーク推進協議会」主催のツアーに参加する必要が有ります。
Googleマップ
■ 赤石山山頂
赤石山山頂は道の表面に大小の黒曜石が散りばめられ、太陽の光を受けてキラキラと輝きます。その様子はまるで夜空に広がる銀河のよう。光の角度によって色味や輝きが変わり、歩くたびに違った表情を楽しめます。地質学的にも珍しい光景であり、赤石山山頂コースのツアーは毎回人気があります。
見学方法:国有林内にあるため自由散策は出来ず、「白滝ジオパーク推進協議会」主催のツアーに参加する必要が有ります。
Googleマップ
■ 瞰望岩(インカルシ)
地上から約78メートルにそびえる瞰望岩(がんぼういわ)は、アイヌ語で「インカルシ」、見晴らしの良いところという意味です。
えんがるの町名はこの言葉に由来するほど、瞰望岩は町のシンボル的な存在で、町のあらゆる所から望むことができ、その場所ごとに表情が変わります。
アイヌの人々の古戦場となったドラマチックな伝説もあります。登り口から頂まで登ってもわずか数分、素晴らしい眺望が広がり、北海道自然百選にも選ばれました。
また、瞰望岩は、平成23年2月7日に、国指定名勝「ピリカノカ」の構成資産として、オホーツク管内で初めて指定されました。
名勝「ピリカノカ」(アイヌ語で美しい・形)とは、アイヌの物語や伝承、祈りの場、言語に彩られた、道内の良好な自然の風致景観を持つ優秀な景勝地をあらわす統一名称です。
住所:北海道紋別郡遠軽町西町1丁目
アクセス:JR遠軽駅から車で約5分
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■ 天狗平展望地
”火砕流”と呼ばれる火山の噴火現象が生み出したなだらかな草原です。
背後には、北大雪を代表する火山である天狗岳や平山が位置しており、雄大な景色を見ることができます。早朝には雲海が広がることがあり、幻想的な光景を楽しむことができます。
住所:北海道紋別郡遠軽町白滝天狗平
アクセス:道の駅「しらたき」から車で約5分
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■ 太平高原
ぐるっと360度の大パノラマが広がる高原で、日中の景観はもちろん、お勧めは遮るものも、余計な明かりも無い夏の星空です。
満天の星空には短時間にいくつもの星が現れ、幻想的な気分に浸ることができます。恋人たちに、ぜひ訪れてほしいお勧めスポットです。
5月下旬から10月上旬まで、牧草ロールが点々とする時期もあります。
「大平ジオパークロード」として「ほっかいどう100の道」にも選定されています。
住所:北海道紋別郡遠軽町丸瀬布大平
アクセス:丸瀬布ICより約40分
■ 山彦の滝
高さ約28mの滝で、特徴は滝の裏側からも水の流れを見られること。別名「裏見の滝」として親しまれています。春から夏にかけては新緑に映える清涼な水しぶきを楽しめ、秋には紅葉と滝のコントラストが美しい景観を作ります。冬には滝が完全に凍結し、氷のカーテンのような幻想的な風景に。四季折々に違った魅力を見せるため、何度訪れても飽きないスポットです。
住所:北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利
冬季は滝の駐車場の2キロメートル手前のゲートで車両通行止めになります。
1月から3月には「山彦の滝ナイトツアー(ライトアップ)」や日中の「山彦の滝観察会」を開催しており、その際は一時解除しています。
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■ 武利風穴
夏でも冷たい風が吹き出す不思議な地形。地中にたまった冷気が隙間から吹き出すことで、周辺は真夏でもひんやりとしています。この特殊な環境のおかげで高山植物が自生しており、まるで「天然の冷蔵庫」。自然がつくり出す小さな奇跡を体感できる場所です。真夏の避暑スポットとして訪れるのもおすすめ。
場所:遠軽町丸瀬布地区
Googleマップ
遠軽町観光スポット|4地域の魅力的な見どころ
白滝ジオパークで大地の歴史に触れたあとは、遠軽町の各地域にも足を延ばしてみましょう。遠軽・白滝・丸瀬布・生田原の4つのエリアには、それぞれに個性あふれる観光スポットが点在しています。地元観光協会や旅行サイトで人気の名所を中心に、自然の絶景から文化体験まで、遠軽町ならではの魅力をご紹介します。旅の計画にぜひ役立ててください。
■■■ 遠軽地域|花と自然の絶景スポット
町の中心エリアでありながら、豊かな自然と四季の花々が彩るのが遠軽地域。日本最大級のコスモス園や、新しい道の駅など「遠軽らしさ」を象徴する見どころが集まっています。
■ コスモス園
遠軽観光の代名詞といえば、太陽の丘えんがる公園のコスモス園です。
日本最大級の規模を誇る10ヘクタールの広大な敷地に咲き誇る約1,000万本のコスモスは、8月下旬から9月下旬にかけて見頃を迎え、まさに「花の絨毯」と呼ぶにふさわしい絶景を作り出します。
園内には約20種類のコスモスが植栽されており、ピンク、白、オレンジと色とりどりの花々が風に揺れる様子は、まるで自然が描いた美しい絵画のようです。
花摘み体験が家族連れに人気の他、SNS映え抜群の写真スポットとしても人気で、特に夕日に照らされるコスモス畑は格別の美しさをご堪能いただけます。
園内の展望台からは、コスモス畑を一望していただけるだけでなく、遠くに連なる山々まで見渡せる大パノラマをお楽しみいただけます。
■ 太陽の丘えんがる公園
太陽の丘えんがる公園は、65haの広大な都市公園で、春から秋まで四季折々の花を楽しめます。
公園内にある「芝ざくら公園」は、5月中旬~下旬にかけて『芝ざくら』を見ることができます。丘一面ピンクの絨毯のように美しい景色が広がります。
また、『芝ざくら』の咲き始めは「エゾヤマザクラ」、見頃の時期には「チューリップ」とのコラボをご覧になることが出来ます。
・施設情報
住所:〒099-0407 北海道紋別郡遠軽町丸大70-1
料金:大人600円、小学生300円(コスモス開花時期のみ)
営業時間:9:00〜17:00)
開園期間:4月下旬〜10月上旬
太陽の丘えんがる公園(コスモス園 )公式サイト
■ 道の駅「遠軽森のオホーツク」|アクティビティが豊富で遊びいっぱいの道の駅
令和元年12月にオープンした、北海道初のスキー場を併設した道の駅として注目を集めています。
旭川とオホーツク圏を結ぶ旭川紋別自動車道の遠軽ICに隣接し、まさにオホーツクの玄関口としての役割を果たしています。
春~秋には日本最大の傾斜角度25%のジップラインや、ツリートレッキングなどのアクティビティをお楽しみいただけ、木の上のワイヤーやはしごを渡って木から木への空中散歩を楽しむツリートレッキングは全長約400m、29のアトラクションを巡ります。
冬はスキーをお楽しみいただける通年型の観光拠点となっています。
高濃度人工炭酸泉「森のオホーツク足湯」も人気があります。
施設内のレストランでは、地元産のアスパラや白滝じゃがを使用したメニューを楽しめます。
特に人気なのが、黒曜石をイメージした黒色の「ジオカレー」。
黒曜石のような深い黒のカレーに、黒曜石に見立てたお肉がゴロゴロと入っていてインパクト大です。
・施設情報
住所:〒099-0344 北海道紋別郡遠軽町野上150-1
営業時間:9:00〜18:00
定休日:なし
道の駅遠軽 森のオホーツク 公式サイト
■■■ 丸瀬布地域|森林鉄道と昆虫の楽園
自然あふれる森の中で、北海道唯一の森林鉄道や昆虫の展示に出会えるエリア。大人も子どもも一緒に楽しめる体験型スポットがそろい、ファミリー旅行にぴったりです。
■ 丸瀬布森林公園いこいの森|雨宮21号乗車体験
丸瀬布森林公園いこいの森は、北海道唯一の森林鉄道が運行している貴重なスポットです。
「雨宮21号」の愛称で親しまれる蒸気機関車は、大正時代に製造された本物の森林鉄道車両。
いこいの森園内に敷設された2キロメートルの森林鉄道の旅では、豊かな森の中をゆっくりと進みながら、鉄道ファンならずとも心躍る特別な体験をしていただけます。
車窓からは四季折々の自然美をお楽しみいただけ、特に紅葉シーズンの美しさは格別です。
また、昆虫生態館での珍しい昆虫観察、キャンプ場での自然体験など、お子さまから大人の方まで楽しんでいただけるので、家族連れにおすすめの観光スポットとなっています。
・施設情報
住所:〒099-0213 北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利80
開園期間:4月29日~10月下旬
遠軽町 公式サイト「丸瀬布森林公園いこいの森」
・蒸気機関車「雨宮21号」
同園内で運行。4月下旬~10月下旬※運行日は公式サイトでご確認下さい。
料金:大人800円、4歳以上400円
公式サイト:遠軽町 北海道遺産 森林鉄道蒸気機関車 雨宮21号
■ 丸瀬布昆虫生態館|哀川翔氏から贈られた昆虫を展示
季節を問わず生きた昆虫を生態展示している虫の博物館。
1年を通して南国の蝶が優雅に飛び交っている「蝶の広場」や外国の生きたカブトムシやクワガタムシが見れる「エントランスホール」など見どころいっぱい。
特に人気なのが、世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」。
また、哀川翔氏から贈られた昆虫を展示している「アニキの森」では、「アクティオンゾウカブト」や、世界で一番美しい「ニジイロクワガタ」を鑑賞できます。
お子様はもちろん、大人の方も夢中になる充実の展示内容となっています。
・施設情報
住所:〒099-0213北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利68
定休日:火曜日、年末年始
遠軽町 公式サイト「丸瀬布昆虫生態館」
■■■ 生田原地域|体験型ミュージアムと芸術の世界
木のおもちゃや影絵など、文化やアートに触れられるのが生田原地域。のんびり過ごしながら、創造性を刺激する体験や芸術鑑賞が楽しめます。
■ ちゃちゃワールド|夢いっぱいのおもちゃと影絵の世界
世界約40カ国の木のおもちゃを集めたミュージアム。
からくりおもちゃ・あやつりおもちゃ・くるみ割り人形など大小1万点もの木のおもちゃを展示・収蔵しています。
からくりおもちゃ、積み木コーナー、積木パズル「キュボロコーナー」や「カプラコーナー」など、おもちゃを手にとって遊べる場所もいっぱい。子どもはもちろん大人も童心にかえって楽しめます。
また、木のおもちゃ作りを体験していただける木工房「ゼベット」では、自然木を使った自分だけのおもちゃを作ることが出来ます。
・施設情報
住所:〒099-0701 北海道紋別郡遠軽町生田原143-4
営業時間:
4月~10月 9:30~18:00
11月~3月 10:00~17:00
休館日:
4月~10月 無休
11月~3月 月曜日(祝日の場合翌日休館)
年末年始
木工房「ゼペット」は、月曜日・木曜日休業
ちゃちゃワールド
■ 藤城誠治コロポックル影絵美術館|幻想的な影絵の世界
日本を代表する影絵作家、藤城清治氏の作品を常設展示する藤城誠治コロポックル影絵美術館では、光と影が織りなす幻想的な世界をご堪能いただけます。
エレベーターホールの壁一面を利用した、高さ9m・幅18mの世界最大級の影絵「光彩陸離(こうさいりくり)」
など30作品が鑑賞できます。
※館内は撮影禁止のため、実際に足をお運びいただき、目に焼き付けていただければと思います。
・施設情報
住所:〒099-0701 北海道紋別郡遠軽町生田原143-4(ちゃちゃワールド併設)
遠軽町の地元民がおすすめする隠れた観光スポット
観光ガイドに載る有名スポットもいいけれど、「知る人ぞ知る」遠軽町の魅力に触れてみるのもおすすめです。 のんびり牛が草を食む北海道らしい牧場風景、鉄道ファンが憧れるスイッチバック駅、さらには自衛隊の町ならではのイベントまで。ちょっとディープでユニークな体験は、旅の思い出をぐっと特別なものにしてくれるはずです。
■ 見晴牧場|北海道らしい牧歌的風景
遠軽町郊外に広がる見晴牧場では、放牧された牛たちがのんびりと草を食む、いかにも北海道らしい牧歌的な風景をお楽しみいただけます。
特に夏季には、一面の緑と青空のコントラストが美しく、都市部では味わえない開放感を満喫していただけます。
■ 遠軽駅|鉄道ファンを魅了するスイッチバック
JR石北本線の遠軽駅は、鉄道ファンにとって特別な駅です。
ここは日本でも珍しいスイッチバック駅として知られ、列車が一度バックしてから進行方向を変える珍しい光景をご覧いただけます。
駅のホームからは、この貴重な鉄道技術を間近でご覧いただけるため、全国から鉄道ファンが訪れる名所となっています。
■ 自衛隊の町としての一面
遠軽町は陸上自衛隊遠軽駐屯地を有する「自衛隊の町」でもあります。
毎年8月に開催される駐屯地祭では、装備品の展示や模擬戦闘訓練の公開など、普段はご覧いただけない自衛隊の活動を間近で見学していただけます。
地域住民と自衛隊員の交流も盛んで、町全体が一体となって隊員たちを支える温かい雰囲気が印象的です。
遠軽町グルメと特産品|大地の恵みを味わう
旅の楽しみといえば、その土地ならではのグルメ。
遠軽町には、雄大な自然と歴史を背景に生まれた個性豊かな食文化があります。町の象徴・黒曜石をユニークに表現したご当地グルメから、豊かな火山灰土壌が育む甘みのある「白滝じゃが」、そして春と夏に旬を迎えるジューシーなアスパラガスまで。どれも一口食べれば遠軽の大地を感じられる、自慢の味わいです。
観光とあわせて、ぜひ遠軽ならではの食の魅力も堪能してみてください。
■ 黒曜石をモチーフにしたグルメ
遠軽町では、町の象徴である黒曜石をモチーフにした独創的なランチやグルメが数多く開発されています。
一番人気は道の駅「遠軽森のオホーツク」で味わえる「黒いカレー」。
黒曜石のような深い黒のカレーに、黒曜石に見立てたお肉がゴロゴロと入っていてインパクト大です。
■ 白滝じゃが|甘みと食感が自慢のブランドじゃがいも
白滝地域で栽培される「白滝じゃが」は、寒暖差の大きい気候と火山灰土壌という生育環境が、高品質で自然な甘みを生み出しています。
特に「男爵」「メークイン」「きたあかり」の3品種が有名で、ホクホクとした食感が特徴となっています。
毎年10月頃には、町内飲食店が「白滝じゃが」を使用しオリジナル料理を提供する「えんがぁる愛欲フェア」が
開催されています。
■ 遠軽町のアスパラ|春の訪れを告げる緑の恵み
遠軽町の春~夏を代表する味覚がアスパラガスです。
雪解け水と豊富な日照時間に恵まれて育つアスパラは、太くてみずみずしく、甘みが強いのが特徴。
「遠軽にょっきーず」というブランド名で知られ、春採りだけでなく、夏採りも人気があり、特に夏採りは「木漏れ日アスパラ」とも呼ばれています。遠軽町は、春と夏に二度アスパラガスの旬を迎えるのが特徴です。
毎年7月~8月にかけて、町内飲食店が「夏採りアスパラ」を使用しオリジナル料理を提供する「匠の夏採りアスパラフェア」が開催されています。
遠軽町イベントカレンダー|四季を彩る祭りと催し
遠軽町では、季節ごとに地域の魅力を存分に味わえるイベントが開催されています。 夏の夜空を彩る花火や、秋に咲き誇るコスモスと音楽の祭典など、自然の美しさと人々の活気が融合する特別なひととき。地元ならではの温かな雰囲気に包まれながら、旅の思い出をより華やかに彩ってくれます。
■ 太陽の丘コスモスフェスタ
9月第一日曜日には、コスモスの見頃に合わせたコスモス園を舞台に盛大なイベント「コスモスフェスタ」が開催されます。花を愛でながら様々なステージショーが楽しめます。
2月14日はバレンタインデー、3月14日はホワイトデーというのはみなさんご存知とは思いますが、ホワイトデーから半年後の9月14日は『コスモスの日』です。この特別な日に満開に咲かせるため、毎年コスモスの播種(はしゅ)を行っています。
■ 遠軽がんぼう夏まつり
7月に開催される遠軽町の夏の風物詩。音楽パレートや千人踊りなど各種催し物が繰り広げられます。
地元グルメの屋台も多数出店し、町の熱気を肌で感じることができる貴重な機会です。
遠軽町の宿泊と温泉|疲れを癒す極上のひととき
遠軽町にはマウレ山荘やノースキングのほか、地域ごとに特色ある温泉施設が点在しています。いずれもアルカリ性単純泉が多く、美肌の湯として人気。観光やアクティビティで疲れた体を癒し、旅の充実度をさらに高めてくれます。
■ 森のリゾートで過ごす「丸瀬布温泉 マウレ山荘」
北海道・遠軽町の丸瀬布の森の中に佇む、三角屋根に真っ白な壁が印象的なリゾートホテルです。温泉は湯冷めしにくく肌がなめらかになるアルカリ性単純泉です。
「エゾ・モダン」をコンセプトにした、木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気の客室やラウンジのほか、多彩な書籍が並ぶライブラリーなど心地よいくつろぎの空間が広がっています。
宿泊プランは多様で、和・洋室のほか、温泉付き特別室など6タイプ25室からお選びいただけます。近くの林の中にフィンランド産パイン材を使用した温泉付きコテージが3棟あります。コテージでは源泉かけ流しの温泉で、気軽に別荘気分を味わえます。
季節の地元食材を使った和洋折衷のコース料理をお楽しみいただけます。新鮮な刺身やオホーツク近郊の牛肉を使用した肉料理、手打ち蕎麦など手の込んだ多彩なお料理の品々が提供され、北海道の恵みを存分に堪能できます。
■ 日帰り温泉「ポッケの湯」
2019年9月、日帰り温泉「ポッケの湯」がオープン。泉質は湯冷めしにくく、つるつるのお湯が美肌の湯として評判のアルカリ性単純泉です。
特に注目すべきは、道内でも珍しい薪式のフィンランドサウナも楽しめることです。本格的なサウナ体験ができる施設として、遠方からの来訪者も多い人気スポットです。
■ 自然に包まれて泊まる「丸瀬布森林公園いこいの森キャンプ場」
オートサイトやバンガロー、フリーサイトが完備され、川遊びや森林散策と組み合わせてお楽しみいただけます。
ご家族連れからソロキャンプまで幅広くご利用いただいております。
満天の星空の下で焚き火を囲み、翌朝は新鮮な空気と鳥のさえずりで目覚める—遠軽のキャンプ体験は、ホテルや温泉とはまた違った贅沢な宿泊スタイルをご提供しています。
地域ごとの特色ある宿泊施設
遠軽駅周辺の宿泊施設
駅から徒歩圏内に複数のホテルがあり、観光やビジネスの拠点に便利。公共交通機関を利用する旅行者に最適です。
白滝地域「まきば北海道 タロちゃん家」
ペット同伴可の一棟貸し宿泊施設。広々としたドッグランやサウナがあり、乗馬体験もできる珍しい施設です。
愛犬と一緒に北海道旅行を楽しみたい愛犬家やファミリーに人気の宿です。
生田原地域「生田原温泉ホテルノースキング」
源泉かけ流しの温泉を備えた宿泊施設。日帰り入浴や岩盤浴、レストランも利用でき、落ち着いた雰囲気の中でゆったりと湯を楽しめます。
遠軽町へのアクセスと町の巡り方
北海道の大自然を満喫できる遠軽町へは、飛行機・鉄道・車のいずれを利用してもアクセスが可能です。女満別空港や旭川空港、オホーツク紋別空港からの空路、JR石北本線を利用した鉄道旅、また国道を走るドライブコースなど、旅のスタイルに合わせて選べます。オホーツクエリアや道内主要都市とつながっているため、観光の拠点としても便利な町です。
町内には見どころが広く点在しているため、効率的に巡るならレンタカーの利用がおすすめ。ここでは、飛行機・鉄道・車でのアクセス方法と、町内観光を楽しむための移動のポイントをご紹介します。
遠軽町へのアクセス方法
【飛行機利用の場合】
遠軽町への空の玄関口は 女満別空港 と 旭川空港 、 オホーツク紋別空港 の3つです。
女満別空港から遠軽町 … 車で約1時間30分〜2時間
旭川空港から遠軽町 … 車で約2時間~2時間30分
オホーツク紋別空港から遠軽町 … 車で40分〜50分
女満別空港からは北見バスも運行していますが、本数が限られているため、観光にはレンタカー利用が便利です。
【JR利用の場合】
JR石北本線の遠軽駅の他、白滝駅、丸瀬布駅、生田原駅があり、特急と普通列車を利用してアクセスできます。
(JR遠軽駅の場合)
札幌駅から :特急「オホーツク」で約3時間30分
旭川駅から :特急で約2時間
北見駅から :普通列車で約1時間30分
【車利用の場合】
自分のペースで観光したい方にはドライブが最適です。遠軽町は 国道39号線 に面しており、主要都市からのアクセスも良好です。
札幌から :約280km(約4時間)
旭川から :約100km(約1時間30分)
北見から :約40km(約45分)
途中には道の駅や景勝地も多く、ドライブそのものを旅の楽しみにできます。
【遠軽町内観光】
遠軽町は広大な町域に観光スポットが点在しているため、効率よく巡るならレンタカーがベスト。地域ごとのおおよその移動時間は以下の通りです。
遠軽地域 ⇔ 白滝地域 :約30km(車で40分)
遠軽地域 ⇔ 丸瀬布地域 :約20km(車で30分)
遠軽地域 ⇔ 生田原地域 :約15km(車で20分)
遠軽町観光の魅力まとめ|特別な北海道体験への招待
遠軽町は、日本最古の国宝が語る古代の記憶と、白滝ジオパークに息づく地球の物語、そして四季折々に移ろう雄大な自然が調和する、北海道でも特別な場所です。
かつて3町1村がひとつになって生まれたこの広大な町には、遠軽・白滝・丸瀬布・生田原という個性豊かな4つの地域が広がり、それぞれが異なる感動を与えてくれます。
1,000万本のコスモスが咲き誇る花の絶景、後期旧石器時代の黒曜石の石器が伝える古代ロマン、森林鉄道が奏でる懐かしい汽笛、澄んだ空気の中で味わう温泉やキャンプ体験。そして、出会う人々の温かな笑顔――そのすべてが旅人の心をやさしく包み込みます。
黒曜石の漆黒の輝きに時を超えたロマンを感じ、ジオサイトを歩きながら大地の鼓動に耳を澄まし、夜は満天の星の下で静かに旅の余韻に浸る。そんな贅沢なひとときを過ごせるのは、遠軽町ならではの魅力です。
日本最古の国宝と、自然が紡いだ奇跡の風景が待つ遠軽町へ。次の北海道旅行では、ぜひこの特別な体験を心に刻んでください。
日本最古の国宝と自然の奇跡がお待ちする遠軽町で皆様をお待ちしています。
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